観察ポイントBに到着したよ。さっそく地層を観察してみよう!
観察ポイントAの露頭は水平に上下2層に分かれていたけど、この露頭はなんだか斜めに切れていたり、曲がったりしているよ。それに地層の色もいろいろな種類があるね。
この露頭の大きな特徴は、地震などの地殻運動によって地層がずれ動いた跡が見られることなんだ。こうした、大きな力によって大地が割れて、ずれ動いてできた境のことを”断層”というよ。
左上から右下に走っている線が断層で、震生湖断層と呼ばれているよ。断層はそのずれ方によって”正断層”と”逆断層”に分けられるんだ。引っ張り合う力で断層の上側の岩盤がずり下がるのが正断層、押し合う力で断層の上側の岩盤が乗り上がるのが逆断層というように区別されるよ。
この断層は向かって右上側の地層が矢印の方向に乗り上がるようにずれているよ。つまり、断層の上側の岩盤が上がる”逆断層”になるんだ。
この動きの結果、通常、古いものが下、新しいものが上となるところが、この露頭では、右上の約28~25万年前の地層が、左下の約25~24万年前の地層の上に乗ってしまったんだ。
さらに地層に近づいてこの動きを見てみよう。